WQHD・フルHD・4Kを徹底比較!
解像度の基本や選び方も解説
2023.11.01(WED)
2026.07.28(TUE)
ディスプレイは高解像度だと文字がきれいに表示されるなど表現力が高く、多くの情報を同時に表示できます。解像度はピクセル数によっていくつかの種類があり、WQHDはそのひとつです。フルHDを超える解像度のWQHDや4Kについて、それぞれ比較しながら解説します。
WQHDはフルHDより高解像度なモニターのこと
WQHDとはフルHDよりも解像度の高いモニターのことをいいます。フルHDは画面のピクセル数が1920×1080で、最も一般的な解像度です。テレビの地上波などもフルHDが用いられています。それに対してWQHDは、2560×1440とフルHDよりもひとまわりほど解像度が高くなっています。
解像度が高くなることにより、写真などの画像はより緻密で美しく、文字はなめらかで読みやすくなります。
モニターの解像度とは
パソコンなどで使われているモニターには、画面上に表示できるピクセル(小さな点)の最大数が決まっています。画面上に表示できるピクセルの総数のことを解像度といいます。ピクセル数が多ければ多いほど、多くの情報を画面に表示できるようになります。
例えばたとえば、同じ写真でも解像度が高ければより詳細に表現できるため、より美しい映像としてモニターに映し出せるようになるのです。どんなに高解像度の写真でも、モニターの解像度が低ければ、それだけ粗い写真として表示されます。
ただし、解像度が高くなると、それだけパソコンに求められる性能も高くなります。
モニターの解像度を徹底比較
モニターの解像度には複数の種類があり、スマートフォンやゲーム機なども含めると数十以上もあります。パソコンにも多くの解像度があるのですが、一般的に使われているのはその中の数種類です。代表的な解像度を解説します。
WIDEXGA
WIDEXGAの解像度は1366×768ピクセルで、エントリークラスのノートパソコンでよく使われています。いま主流のフルHDと比べると解像度が低いものの、Webサイトを閲覧したり、書類を作成したりするのであれば十分な性能を持っています。しかし、高解像度の映像を表示したり、画像を加工したりするには少しもの足りないかもしれません。
フルHD(FHD)
フルHDの解像度は1920×1080ピクセルで、最もよく使われている解像度のひとつです。パソコンだけでなく、テレビでも採用されています。多くの動画配信でも採用されている解像度のため、全画面表示にすることで配信されているオリジナルサイズで視聴できます。
解像度が高いため、ひとつの画面で複数のウィンドウを表示させられるなど、作業をするのにも適しています。
WQHD
WQHDは解像度が2560×1440ピクセルの規格で、映像を細部まできれいに表示させることが可能です。より高解像度で画像や映像を表示させたいクリエイターや、ゲームをもっと高精細な映像で楽しみたいゲーマーには魅力的でしょう。
また、フルHDより表示領域も広くなるため、作業効率を重視する人にもおすすめの解像度です。
4K
ここで紹介する中で、最も高解像度なのが4Kです。3840×2160ピクセルの規格で、多くの情報を同時に表示させるような作業や、高品質の映像鑑賞などで用いられています。4Kのモニターの価格が下がってきたこともあり、4K対応の映像コンテンツやソフトウエアが増えてきています。
ただし、4Kの映像を表示させるには高いスペックのパソコンが必要になります。
解像度比較表
紹介した解像度をまとめると、次の表のようになります。
| 解像度の種類 | ピクセル数 |
|---|---|
| WIDEXGA | 1366×768 |
| フルHD | 1920×1080 |
| WQHD | 2560×1440 |
| 4K | 3840×2160 |
いまの主流はフルHDですが、より高解像度のモニターも増加中です。表計算ソフトをよく使う人であれば、一画面中に表示できるセルの数が増えるため、作業がとてもやりやすくなるでしょう。
高品質な映像表現が可能になることが注目されがちですが、実務的な面でも解像度の高いモニターにはメリットがあります。
どっちが便利?WQHDとフルHD・4Kを比較!
解像度が高ければ便利というわけではありません。ここでは、WQHDとフルHD・4Kを比較しながら、それぞれの利便性について解説します。
WQHDとフルHDの比較
まずは、WQHDとフルHDを比較していきます。
フルHDより精細な映像を楽しめる
WQHDはフルHDよりも精細な映像を楽しめる解像度です。フルHDの解像度は1920×1080ピクセルですが、WQHDは2560×1440ピクセルと約1.78倍の画素数を持ちます。例えば、風景写真や映画を視聴する際、フルHDでは見えにくかった木の葉の質感や遠景の建物のディテールが、WQHDではより鮮明に確認できるでしょう。また、スポーツ中継などの動きの速い映像でも、画素数が多い分だけ映像のにじみを感じにくく、クリアに視聴できます。WQHDは、映像コンテンツを高精細に楽しみたい人や、画面の細部まで確認したいユーザーに向いている解像度です。
フルHDより作業領域が広く視認性も良い
WQHDはフルHDよりも表示できる情報量が多く、作業領域が広い点が魅力です。複数のウィンドウを並べて作業する際も、フルHDと比べてゆとりを持って配置できます。視認性の面では以下のような特徴があります。
- 文字や画像がより精細に表示される
- 27インチ前後のモニターでWQHDを使うと、文字サイズと解像度のバランスがちょうど良い
- 動画編集やグラフィック作業でディテールを把握しやすい
マルチタスクで複数のアプリを同時に操作するユーザーや、写真・動画編集を行うクリエイターにWQHDは向いています。
フルHDは負荷が軽くて価格も安い
フルHDはWQHDよりもGPUへの負荷が低いため、エントリークラスのパソコンでも対応しやすい解像度です。PCゲームでも、エントリークラスのグラフィックボードで十分プレイできます。フルHDのメリットは以下の通りです。
- モニター本体の価格がWQHDより抑えられる傾向がある
- PCゲームで高フレームレートを出しやすい
- 一般的なビジネス用途やWebブラウジングには十分快適に使える
コストを抑えてパソコン環境を整えたい人や、PCゲームでの高フレームレートを重視する人にはフルHDが向いています。
WQHDと4Kの比較
続いて、WQHDと4Kの比較を見ていきましょう。
4Kは広い作業領域を活かしにくい
4Kのモニターは圧倒的な美しい映像を映し出せるのですが、日常的な作業に使うにはいくつかの問題点があります。
そのひとつが、文字の大きさです。一般的なモニターのサイズで4Kの解像度で表示すると、文字やアイコンが小さくなってしまって、非常に見にくくなってしまうのです。文字やアイコンを見やすい大きさにするためには、表示設定で拡大する必要があります。拡大しても文字の滑らかさや映像の精細さは得られますが、広い作業領域は活かせません。
文字の大きさの問題を解消するには、大型のディスプレイにする方法もあります。しかしそれだけ、デスクのスペースを取られてしまうという欠点があります。
4KはGPUの負荷が高い
4Kのモニターは、高画質なので映像を美しく表示することが可能です。しかし、高解像度のため、映像処理を専門とするプロセッサーのGPUに大きな負荷をかけることになります。4KはフルHDの4倍ものピクセル数のため、映像処理にかかる負荷も4倍になってしまうのです。
外部GPUを搭載していないノートパソコンの場合、映像処理に専用のVRAMではなくメインメモリの一部を使用するため、メモリへの負荷が高まることがあります。
4Kを検討しているのであれば、それなりに性能の高いパソコンが必要になることを覚えておきましょう。
4Kは4Kコンテンツを最高画質で楽しめる
4Kモニターは、NetflixやYouTubeなどの4Kコンテンツをネイティブ解像度で視聴できる点が強みです。4Kの解像度は3840×2160ピクセルで、WQHDの約2.25倍の画素数を持ちます。4KがWQHDより優れている点は以下の通りです。
- 映像・写真・動画編集においてより精細に表現できる
- 4Kコンテンツがより普及した際の恩恵が大きい
- 大画面(32インチ以上)でも画質が粗くなりにくい
一方でWQHDは、GPU負荷とコストのバランスが取れており、現時点のコンテンツ環境に十分対応できます。4Kほどのスペックが不要であれば、WQHDは費用対効果に優れた選択肢です。
フルHD・WQHD・4Kのおすすめ用途を紹介!
解像度は、用途や目的に合わせて選ぶことが大切です。用途や目的に合った解像度を選ぶことで、コストを抑えながら快適な環境を実現できます。フルHD・WQHD・4K、それぞれに向いている主な用途・目的は、以下の通りです。
フルHD
- 一般的なビジネス作業
- Webブラウジングや解像度を重視しない動画視聴
- コストを抑えたい場合
- PCゲームで高フレームレートを重視する場合 など
WQHD
- 動画編集
- グラフィックデザイン
- マルチタスク作業
- ゲームとクリエイティブ作業を両立したい場合
- 27インチ前後のモニターを使用する場合 など
4K
- 4Kコンテンツの視聴
- 高精細な写真や映像の編集
- 大画面(32インチ以上)での使用
- 将来性を重視した環境構築 など
解像度が高くなるほど映像の精細さは増しますが、パソコンへの負荷とコストも上がります。そのため、用途と予算のバランスを見ながら解像度を選びましょう。
WQHD・フルHDモニター選びのポイント
モニター選びでは、解像度だけでなく、モニターの大きさや設置スペース、使用目的など、色々な要素を考えて選ぶことが大切です。一つひとつの要素が使い勝手や満足度に影響するため、よく考えて選びましょう。
モニターの画面サイズはフルHD(24〜)WQHD(27〜)が目安
モニターのサイズと解像度の組み合わせによって、画素密度(PPI)が変わり、映像の精細さに影響します。サイズに対して解像度が低いと文字や映像が粗く見えるため、適切な組み合わせを選ぶことが重要です。画面サイズごとの解像度の目安は以下の通りです。
- フルHD:24〜27インチが画素密度と視認性のバランスが良い
- WQHD:27〜32インチが文字サイズと精細さのバランスが取れている
また、設置スペースや視聴距離も考慮してサイズを選ぶことが大切です。デスクの奥行きが浅い場合は、大型モニターが逆に見づらくなることもあります。
大型モニターはスペースが必要
高解像度のモニターは、画面が大きいものが多いです。これはモニターのサイズが小さいと、文字が小さくて読めなくなってしまうためです。高解像度と見やすさを両立させるなら、モニターのサイズは大きい方がおすすめです。
しかし、モニターが大型になると、設置スペースの問題が生じます。27型以上の大型モニターになると、デスク上の整理が必要になることもあるでしょう。マルチモニターにするのであれば、さらにスペースが必要になります。
解像度はパソコンのスペックに見合ったものに
高解像度のモニターで美しい映像を楽しむには、それに見合ったパソコンの性能が必要です。高解像度の映像を表示するには、多くのデータを処理する能力が必要となるため、パソコンのCPUやメモリ、GPUなどに高いスペックが求められます。
特にノートパソコンで外部モニターへ接続する場合、解像度が高過ぎるとパソコンの負荷が増え、メモリ不足から動作が遅くなるなどの問題が生じることもあります。そのため、モニターを選ぶ時には、使用するパソコンのスペックに合った解像度を選ぶことが大切です。
リフレッシュレートは120Hz?144Hz?ゲームなら要注目
パソコンでゲームを楽しむ場合、モニターは解像度だけでなく、リフレッシュレートにも注目しましょう。リフレッシュレートとは、モニターが1秒間に何回画像を更新するかを表す数値のことで、単位はHz(ヘルツ)です。
60Hzのモニターは、1秒間に60回画像を更新します。この数値が高ければ高いほど、画像のなめらかさが増し、動きの激しいゲームではその違いが大きくあらわれます。ただし、対応するリフレッシュレートはモニターによって違うため、高リフレッシュレートでゲームを遊ぶには、対応するモニターが必要になります。また、高リフレッシュレートを表現するには、それだけ高性能なパソコンが必要です。
応答速度が速いと表示の遅延を感じにくい
応答速度(ms)とは、画面上の各ピクセルが色を切り替えるのにかかる時間のことです。応答速度が遅いと残像が生じやすく、動きの速い映像やPCゲームでの視認性やプレイの質が下がります。用途別の目安は以下の通りです。
- 一般的なビジネス・動画視聴:応答速度の影響は小さいため気にせず選んでよい
- PCゲーム(FPS・アクション系):応答速度が速いモデルが有利なので1〜5ms程度を目安にする
なお、応答速度はリフレッシュレート(Hz)と混同されやすいですが、異なる指標です。リフレッシュレートが高いほど映像が滑らかになり、応答速度が速いほど残像が減ります。どちらも確認して選ぶことで、目的に合うモニターを選択できるでしょう。
パネルの種類は用途に合わせて選ぶ
モニターに使用されるパネルには複数の種類があり、それぞれ特性が異なります。主なパネルの種類と特徴は以下の通りです。
- IPS:色再現性が高く視野角が広い。クリエイティブ作業や動画視聴に向いている
- VA:コントラスト比が高く、暗部の表現が得意。映画鑑賞に向いている
- TN:応答速度が速くコストが低い。競技系PCゲームに向いている
- 有機EL(OLED):全てにおいて性能が高いが、価格も非常に高く焼き付きリスクが存在する
ゲームを楽しみたい人にはTNやIPSパネル、映像制作を行うクリエイターにはIPSパネル、ビジネス用途であればIPSやVAパネルが選ばれる傾向があります。それぞれ特徴はありますが、デメリットを解消した製品もでてきているので、実際の数値を確認して選ぶことも大切です。
表面加工はノングレアの方が目に優しい
モニターの表面加工には「グレア(光沢)」と「ノングレア(非光沢)」の2種類があります。それぞれの特徴は以下の通りです。
- グレア:発色が鮮やかで映像の没入感が高いが、外光や蛍光灯が映り込みやすい
- ノングレア:映り込みが少なく長時間作業での目の疲労を軽減しやすい
自宅や明るいオフィスで長時間作業する場合は、ノングレアが向いています。映像視聴を主な用途とし、照明環境をコントロールできる部屋で使用するのであれば、グレアでもよいでしょう。なお、グレアとノングレアの中間にあたる「ハーフグレア(半光沢)」を採用したモデルも存在し、発色と映り込み軽減のバランスを取りたい人に向いています。
スピーカーがあると便利
内蔵スピーカー付きモニターは、外付けスピーカーが不要になり机周りをすっきりと保てます。ケーブルの本数も減らせるため、デスク環境を整えたい人にとってメリットになります。ただし、内蔵スピーカーは音質や音量において外付けスピーカーに劣る場合が多いです。そのため、音質を重視するなら別途外付けスピーカーやヘッドホンの使用を検討する方がよいでしょう。動画視聴やWeb会議が主な用途であれば、内蔵スピーカーで十分なケースも多いです。
ゲーミング機能があるとゲームをプレイしやすい
ゲーミングモニターには、一般モニターにはない機能が搭載されている場合があります。主な性能・機能は以下の通りです。
- 高リフレッシュレート(144Hz・165Hz・240Hzなど)による滑らかな映像表示
- AMD FreeSyncやNVIDIA® G-Syncによるティアリング(画面の乱れ)やスタッタリング(カクつき)防止
- 黒挿入機能や残像低減技術による視認性の向上 など
PCゲームをプレイしない場合はゲーミング機能は必須ではありません。しかし、高リフレッシュレートはマウスポインタの動きやスクロールが滑らかになるメリットもあります。ゲームと作業の快適さを両立したいユーザーは、ゲーミングモニターを選ぶのもおすすめです。また、ティアリング・スタッタリングの防止機能はゲーム中の画面のズレやカクつきを抑えられるため、FPSや格闘ゲームなど反応速度が求められるジャンルで恩恵を感じられるでしょう。
WQHD・フルHD・4Kは目的や環境に合わせて選ぼう!
解像度が高いほど文字や画像・映像が精細に表示できますが、パソコンへの負荷が増え、価格も高くなります。用途や目的に合わせて、自分に合う解像度を選択することが大切です。オフィスワークに使う人やゲームでの高フレームレートを狙う人はフルHDを、精細さと文字サイズのバランスを取りたい人はWQHDを、4Kコンテンツを楽しみたい人やクリエイターは4Kを選ぶのがおすすめです。適切な解像度を選び、快適な作業環境を構築しましょう。
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